管理組合が行う会計業務と委託する必要性

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マンション管理の会計業務

大規模修繕には数億円の規模の支払いが発生します。また日常管理業務を維持・運営するに多種の費用の発生があります。
そこで重要になってくるのが会計業務です。

管理組合が行う会計業務

マンション管理に関わる会計業務として挙げられるのは、以下の事項です。

管理組合の収支報告書

月次または年毎に、管理組合の収支報告書・未収報告書を作成。管理費、修繕積立金、駐車場代などの収納、共用電気料、エレベーター・消防設備等の保守料や管理会社への委託費、管理組合の備品代などの支出を決算書面にまとめ、総会で報告します。特に管理費等の滞納は早期の回収が会計処理上、必要です。

管理組合の予算案・決算書の作成

年度における管理組合の収支状態を決算書にまとめ、組合員に報告。さらに次年度の管理費・修繕積立金の予算案を組み、当該年度の管理組合の運営を資金面で支えます。特に修繕積立金予算案はマンション「長期修繕計画書」を反映した形で予算組みするケースが多いといえます。

いずれも正確な管理組合の運営には欠かせない業務です。マンションによっては管理組合を法人化する場合もあるので、重要度は増します。

会計業務は管理会社に委託するのが一般的

組合員に税理士等の専門家がいれば良いのですが、なかなかそうはいきません。また、管理組合に関わる金額は、とても個人のレベルで管理できるものでもないといえます。
そのため、管理費等の収納・会計業務は管理会社に委託し、修繕積立金会計は管理組合で運営しているケースが増えています。管理会社に委託する場合でも、預金通帳の名義、銀行印の保管等はマンション管理指針にそったルールつくりが必要です。また定期的な監査によるチェックも重要です。

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