マンション建替えと区分所有法の関係

これで円滑!マンション建替えガイド

マンション建替えと、区分所有

マンションは「専用部分」と「共用部分」があり、各室に所有権の対象が分かれている「区分所有建物」です。専用部分は、区分所有者一人ひとりの財産であるといえます。また、共用部分は区分所有者全員の財産であり、管理も全員で行わなくてはなりません。

マンションを建替えるということは、専用部分とともに共用部分も建替えるということです。そのため、区分所有者5分の4以上の合意がなければ建替えることはできません。マンションの建替えは、同じマンションに住む区分所有者同士は運命共同体として「合意形成」を行う必要があります。

区分所有の権利を守る区分所有法

区分所有とは、マンションの中で個人所有する場所を持ちながら、共同で所有するということです。アパートの場合は賃貸利用なので区分所有はありません。区分所有ができることで、購入したマンションの部屋は自由に使うことができ、賃貸で貸し出したり、売買したりすることも可能になります。

そのためマンション住人は、マンションを持つ目的や生活の考え方などが違っている人が同じ建物で共同生活しているということでもあります。この住人のさまざまな意見を集約したり、複数の所有者がマンションを所有する際の権利関係を定めたりしているのが「建物の区分所有等に関する法律(区分所有法)」です。
マンションを建替える際には、賛成派と反対派に意見が分かれることがありますが、その際は区分所有法にのっとり解決を目指します。

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