準備・検討段階の専門家が担う業務

準備・検討段階における専門家の役割

建替えの計画や施行の際はもちろん、準備・検討段階でも専門的な知識が求められます。そのため、マンション内に建替えについての豊富な知識を持った住人がいない限り、専門知識や技術、経験を持った専門家の力が必要です。
専門家にサポートを依頼することの多いものとして、以下のようなものがあります。

1.建替え事業の進め方のアドバイス、マンション住民の合意形成サポート

説明会の開催などをサポートしたり、合意形成の手続きを支援したりします。また、マンション住民が建替えについてどう考えているかを知る方法や、反対している人への対応方法をアドバイスし、建替えへの合意形成を支援します。

2.建替え計画・事業計画などの作成補助

立地条件やマンション住民の意見を踏まえ、建替え計画や事業計画を立てます。
1の役割と連動させながら進めることが必要です。

3.法律や税務などの助言や情報提供

法律や税務、登記などを行うにあたり、専門的なアドバイスを行うという役割です。
必要に応じて不動産鑑定士や弁護士、司法書士などの専門家が必要な場合もあります。

4.事業協力者の選定サポート

新しいマンションのイメージや、現在のマンションの不満、改善したいこと、周辺の環境や法律、規制の条件などをまとめ、適当であると思われる業者を紹介したり、候補者を募ったりします。

5.建替えと、大規模修繕についての比較検討

建物の劣化診断を行い、建替えか大規模修繕かの検討を行います。
マンション住民が判断しやすいよう、専門用語を使わずにわかりやすく整理して説明できる能力が必要です。