建替え情報を収集するための方法

これで円滑!マンション建替えガイド

建替え情報の収集

勉強会では、既存資料や成功事例の収集などを行い、マンション建替えに関する基礎的な情報を揃えます。
このとき、専門家からアドバイスを貰いながら情報を収集するとよいでしょう。
主に収集したい基礎知識としては、以下のようなものがあります。

  • 建替えをどう進めるか
  • 建替えにおける課題は何か。その課題をどうクリアするか
  • 現在までの成功事例にはどのようなものがあるか
  • 建替えにおける法規制にどのようなものがあるか
  • 現マンションの法規制はどうなっているか

幅広い情報源から収集する

情報収集を行おうとするとき、まず新聞や書籍、雑誌などから集めるケースが良くあります。こういった2次的な情報収集も必要ですが、建替えを経験した管理組合役員に話を聞きに行く、シンポジウムに参加する、現在進行中の建替えマンションを見学しに行くなど、積極的な情報収集が求められます。

また、知人やマンション住民の中に専門家がいる場合にはレクチャーを受けたり相談に乗ってもらったりし、専門的な情報を集めるようにしましょう。講演を開いてもらうのも効果的です。
ただし、まだ有志の勉強会の段階で専門家に報酬を支払ったり、具体的な作業を依頼したりすることは、癒着を疑われる原因となり問題視される場合もあります。十分に注意して接するようにしましょう。

なお、理事会が主導している勉強会の場合は、組合予算から情報収集や検討活動の費用が払われることになりますが、管理組合において扱いを検討する必要があるでしょう。

専門家にコンタクトをとる

情報収集を行ううえで専門家は重要な存在ですが、前述したようにまだ報酬を支払うことが難しい場合に、どう専門家を探して話を聞くかは1つの課題です。知人やマンション住民の中に偶然専門家がいる場合はよいですが、いない場合は専門家を探すことが難しい場合もあります。

今までの事例では「管理会社に相談して設計事務所から紹介してもらう」、「デベロッパーや建設会社に複数声をかけてみて話を聞く」という方法により専門家とコンタクトをとっているケースが多いようです。

そのほかにも「公的機関に相談する」、「知人に紹介を受ける」、「新聞や雑誌に掲載されている、建替えを手がけている業者に連絡をとる」という手段もあります。
ただし、関係が薄い専門家に依頼したり事業のリスクが大きかったりする場合、断られる可能性もあります。

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