換気扇の修繕時期や長期使用製品安全表示制度について

これで成功!大規模修繕徹底ガイド

換気扇

換気扇類は、耐用年数が過ぎたからといって動かなくなるというわけではありません。しかし、不具合が起きていたとしてもすぐに交換できないケースも多くあります。また、放置したことによって仕上げ材や部品が劣化してしまい、かえって補修工事費が高くつくこともあります。
そのため、換気扇の耐用年数が切れそうになったら、計画的に部品や機器の交換を行ってください。

換気扇の修繕時期

外部金物の塗装、換気扇の軸受け交換、衛生機器の部品交換などは竣工後5年を目安に行います。また、竣工15年を迎えたら本体の交換も視野に入れてください。
また、換気扇のフィルターのメンテナンスをこまめに行うことで、換気扇の寿命を延ばすことができます。
換気扇の汚れがひどいまま放置すると、内部全体に油汚れがまわり、ファンにこびりついた油の重みでモーターに負担をかけます。結果、性能が低下し故障が起こる原因となることも。ひどい場合には、外に空気を出す「かぜよけ」部分が油で固まり、まったく機能を果たさなくなってしまうこともあります。
こういった異常を防ぐためにも、フィルターの掃除は欠かせません。フィルターは取り外しが簡単ですので、1・2週間に1度のペースで行うことをおすすめします。

長期使用製品安全表示制度

電気用品の技術上の基準を定める省令が改正され、「長期使用製品安全表示制度」が2009年4月1日より制定されました。この省令では、換気扇も対象とされています。
この省令により、2009年4月以降製造された製品には、製品本体及び取扱説明書に「製造年」、「設計上の標準使用期間(安全上支障がなく使用することができる標準的な期間)」を表示し、経年劣化に係る注意喚起を行う義務があります。
この表示をよく確認し、修繕計画に盛り込むようにするとよいでしょう。

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