排水設備の種類や日常点検、定期点検の方法をご紹介

これで成功!大規模修繕徹底ガイド

排水処理施設

排水処理施設が一部でも故障すると、マンションから排出される水が浄化されないまま河川に流されてしまいます。このような事態になってしまうと社会的な問題にもなりかねません。また、修理には数週間~数カ月に及ぶことも珍しくないので、大きな労力と費用が発生してしまう可能性もあります。

排水設備の種類

排水設備には以下のようなものがあります。

  • 汚水管(トイレの汚水)
  • 雑排水管(台所排水、浴室・洗面の排水)
  • 通気管(排水の流れを正常に保つ)
  • 汚水処理施設(し尿浄化槽)

ただし、「汚水処理施設」は公共下水道がない地域限定です。以下で、汚水処理施設の機器について解説します。

汚水処理施設の機器

汚水処理の施設には機器として汚水ポンプ、破砕機、送風機、汚泥掻奇機などがあります(一般的な活性汚泥処理方式施設の場合)。過酷な条件の中で24時間連続運転しているケースがほとんどなので、摩耗や損傷が激しくなってしまい修繕周期がそれだけ短くなります。そのため、全体の傷み具合を見ながら随時新しい機器への取り換えを検討する必要があるでしょう。

また、近年では公共下水道の整備により、汚水処理施設を経由せずに公共下水道へ直接排出できる仕組みが普及しつつあります。現在汚水処理施設を利用しているマンションも、公共下水道への切り替えを長期的に検討してみてください。

日常点検と定期点検

良好な状態を保ち、老朽度を把握しておくためには定期的な点検が不可欠です。
普段は外観上の点検を行い、定期点検では日常点検で行うことのできない、装置内部の点検を行うようにします。点検の際に実施日や点検項目などを記録しておくようにようにし、適切な排水処理の維持管理に努めましょう。

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